対局名 沈先生指導碁 場所 関内本因坊 対局者 中国アマ六段
沈 興
(専門棋士・上海伊藤忠勤務・方芳女史の友人)四子
西岡 鑑結果 白中押勝
岩月さんのコメント
(1) 黒は全般的に手堅く打っている。手堅く打つのは隙あればパンチを1発見舞おうと狙っているのだが、本局ではパンチ不発のまま白にうまく打たれてしまった。
(2) 黒19は(白の構想を崩す意味で)7Rへ大ケイマし、白が三三(つまり3R)へ入ってくれば3Qと押さえていけば、白は16と18の石が不安定になり(ウスクなる)黒は主導権を持って打ち進められる。白20で3Rへ打ち込まず3Lとかへ開いてくれば黒は3Qと下がり隅を守る。
(3) 白42は黒43を誘って幸便に白44と自陣を補強してしまった。黒は右上隅は厚いし左上隅も生きているので、ここで黒の態度としては白の思惑をはずして17Hと打ち込むのが良い。
次いで白43と逃げれば黒15Hと一間飛びで迫れば白14の石が立ち枯れ状態になって行くのをつかんでください。
(4) 黒45は良い手。このあと折角の黒45を活かして白を封鎖するように打ていけば自然に黒は厚くなる。
A:黒49では8、Oとコスム
B:黒47では5Kとケイマする
C:黒49では左辺のウスミをついて8Cへ打ち込むのも迫力がある。